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2018/07/03 (6:30 am)
Webぽれーる 第149号  (2018年6月30日発行)
執筆者: staff (6:30 am)
星置の歴史を歩く(第33回) 村元健治 

住民たちの熱意・寄付で始められた教育

 教育が実施されて神社と墓の設置もそれぞれ行われるようになったら、その開拓集落は定着段階に入ったとみられる。その意味で、これら3大取り組みの状況は、開拓集落の定着度合いを占うメルクマール(指標)ともいえる。
 さてこれらの中でも子弟教育に繋がる教育は、最も重要な取り組みとなるところだ。そこで今回は星置・山口地区の教育について見ることにしたい。
 星置、山口地区の子供たちが通う札幌市手稲北小学校はかつて山口小学校と呼ばれていた。現在の手稲北小学校と呼ばれるようになったのは、昭和27年(1952年)からのことだ。その山口小学校の創設は、山口地区の住民たちによって行われただけなく、その後相次いで発生した火災に際しても寄付によって再建させるという取り組みが行われたのだ。住民たちの教育に対する並々ならぬ熱意・意欲を感じさせるものといえる。
 山口地区は、明治14年にリーダーの山口県出身の宮崎源次右ヱ門らの入植を契機に、翌年の52戸の入植と本格的に進んでいった。注目の子弟教育については、住民からの要請を受けて生田春正が明治19年(1886年)に寺子屋を設立したのが始まりと言われている。ここでは子供たちに読み書きと算術が教えられたが、あいにくこの寺子屋は山火事により焼失してしまった。しかし、その後、間もなく住民たちの手で再建されたよう
だ。
 こうして山口地区での子弟の教育が曲がりなりにもスタートするのだが、その後、寺子屋では手狭で子供たちに十分な教育ができないとして、明治25年(1892年)になって、住民から提供された土地に、21坪の校舎が建てられた山口村尋常小学校が設立された。これら建設にかかった経費は200円だったが、当時、政府などの行政機関からの支援が十分では無かったこともあってほとんど住民たちが寄付の形で負担したという。
 開校当時の生徒は3カ年の修業のため1〜3年生までしかいなく、総勢20人足らずで決して多くはなかった。教科は国語、算術に修身と体育がそれぞれ加わえられて4科目となった。
 この学校には、山口はもとより星置の子供たちも通学するなど、それなりの整備もされていった。しかし明治32年( 1899年)10月に不運にも再び、火災に見舞われ校舎はもとより、器具、書籍等を全焼させてしまう事態となった。
 この災難に直面して関係者の驚きと苦悩は大変なものだった。住民たちは一日も早く学校再建に取り組まねばと思い、再び、寄付集めに奔走した結果、校舎の建設費等の経費の3分の2(375円)を寄付で集めたのだ。
 この取り組みは、当時のマスコミも注目するところとなって北海道毎日新聞(明治32年11月3日付け)の中で「70戸の小村にして地味痩土、1カ年の収穫物は僅々3千円過ぎずにして到底、校舎を新築するの余力なく…」と記述しているように住民は大変、厳しい経済的状況にあったにも関わらずこれだけの寄付が集められたことが報じられている。
 住民たちの子弟教育に対する熱い思い、並々ならぬ決意を見る思いがする。
 この地域住民の寄付等により建設はスムーズに進み、火災後のほぼ1年後の明治33年(1900年)に30坪という前の時より大きな校舎が無事建設された。
 この後、同小学校は教員の増員、教室の増設、教科の拡充等を逐次行っていく。
 また校名も昭和16年(1941年)には国民学校へと、また27年(1952
年)には手稲町立手稲北小学校へとそれぞれ改称されて今日に至っている。
 ここで若干のエピソードを紹介すると大正2年10月に各小学校長宛に出された公文書の中で、「寒気激烈の日は一時授業を休止するなど臨機の処置をなし…」とか「近来生徒児童を殴打し、校下の非難を受くる者有るを聞くは、教育上恂に遺憾とする所なり」という内容がそれぞれ記述されている。
 前者の寒気対策に備えて授業の休止をも促すほど当時の寒気がいかに激しいものであったか想像できよう。今日ではこのようなことは無いものの吹雪の時の臨時休校、もしくは集団下校は、形を変えた対応とも思われる。
 後者の生徒、児童に対する教師の暴行については、現代にも多かれ少なかれ通ずるものがあるとも思われる。
 いずれにしても、先人たちのそうした諸々の苦労・苦難を経て今日の姿があることを今一度思い起こすことも時には、必要であろう。










今月のワンニャン♪

 今月は星置にお住まいの佐々木さん宅のるぅ君(キジトラ、♂、2歳)です。
 生後2ヶ月ほどで保護しました。  
 家族皆に愛され、今ではすっかり甘えん坊です。誰か出かける度ニャーニャー騒ぎますが、たまに帰省する兄(人)にだけ、ライバル心を燃やします。

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