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2018/06/05 (8:58 am)
Webぽれーる 第148号  (2018年5月31日発行)
執筆者: staff (8:58 am)
星置の歴史を歩く(第32回) 村元健治 

手稲土功川は星置からスタート

 手稲曙地区の樽川通り沿いに流れて新川に注いでいる川が「手稲土功川」と呼ばれていることは良く知られている。 
 ところが川と名は付くものの、その水は澱んで汚く実質的にドブ川そのものに見えるばかりか、その流れを遡っても途中で途切れていたりして何処から流れてきているのか、その出発点も良く判らないなどいろいろ疑問点が浮かんでくる。
 この点、どうなのかというと、この川は確かに土功川というように川の名が付けられているものの、実は自然川ではなく大正年代に、星置、下手稲(曙)地区に広がる湿地帯の水を抜いて田畑を造成したいという農業者たちが、土功組合という土地改良のための組織を結成して3年がかりで取り組んだ人工の排水溝(路)だったのだ。             
 手稲山の麓から下の平坦な地区を中心に泥炭湿地地帯に覆われていたのだが、とくに星置、曙地区もその傾向が強く、農業者の間から開拓の鍬が振り下ろされて以来、排水対策を行って畑作物、米を作りたいという願いが出されていた。 
 そうした雰囲気の高まりを受けて、その夢実現のために取り組まれた組織体制が、大正10年(1921年)3月に作られた「下手稲土功組合」だった。   
 組合創立の狙いは、「手稲村大字下手稲村・同山口村字星置の区域内に耕作上の便より排水溝を開鑿して悪水の疎通を図るべく土功組合の設立を企画し…」( 北海道土功組合史より抜粋)とあるように、下手稲村(曙)と星置の両地区の排水を行うために結成された。      
 農業者59人が組合員となって参加したが、排水溝は手稲曙地区を通過して最終的に新川に達するコースを3カ年かけて国と地主(農業者)がそれぞれ半々ずつ負担して実施した。排水することにより畑地もしくは水田として利用できる見込みの許可面積は563haで、その工事費は38,740円に達したと伝えられている(「手稲町誌 昭和42年より」)。
 工事は大正11年9月から始まって幹線排水路が完成したのが12年10月。
その後の支線を含めて全ての工事が終えたのが14年の9月のことだったようだが、いずれにしてもまる3年間も要したということはそれなりの大変な工事だったことがうかがえる。        
 この点、それらの様子を伝える資料として「手稲開基110年記念誌」があるので紹介しよう。          
 工事の概要等の記述の後で「…掘られる後から直ぐに砂が崩れるので、非常な苦労をした難工事であった。この排水溝のお蔭で、この地区でもどうにか普通作物ができるようになったものである。」
 このように山口運河の掘削時と同じように掘削中から土砂が崩壊、流入するという非常に困難な事態に直面しながら、工事を進めなければならなかったという厳しい状況にあったようだ。しかし、そんな難工事だったにも関わらず、その効果は普通作物(畑作物)の作付が可能になったことに象徴されるように十分あったようだ。              
 ここで改めて強調しておきたいことは、この排水溝のスタート地点が星置地域に、具体的に記述すると1条6丁目の現「星の里会館」傍を出発点としてあることだ。              
 ここから手稲曙に向けて排水溝が道路沿いに掘られているが、その幅も3〜5mほどで狭い上に、水もほとんど流れておらず正にドブ川状態故、ほとんど顧みられない。こうした汚い状態を改善するために、昭和62年(1987年)から曙地区で22億円の予算をかけて開発局が同川の幅の拡張、側面のブロック化並びに親水等を進めるリニューアル事業を実施したにも関わらず、依然として変わらなく今日まで続いている。      
 いずれにしても今や、ドブ川同然の姿になっているものの、「手稲土功排水」とも呼ばれる手稲土功川の掘削は、単に農地を開発しただけでなく、その後の道路の整備、住宅地の造成などのインフラ整備面にも繋がっていった重要な役割を果たしてきたことを私たちは、決して忘れてはいけないものと思われる。










今月のワンニャン♪

 今月は星置にお住まいの川島さん宅のもちゃ君(ラブラドゥードル、♂1歳6ヶ月)です。
 半年ほど前に雪の降らない所からやって来たもちゃ君、雪が珍しくてパクパク! 
 人が大好き!           
体重は20キロ位あって大きいけど、見かけたら声をかけてね!
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